2022年3月14日
介護職員初任者研修 スクーリングで四苦八苦
週3回の短期コースを選んだことを後悔し始めました。
思ったよりハードな実習で帰ってくるとグッタリです。
日頃使っていない筋肉が悲鳴をあげはじめました。
でもこれは腰痛ではなく四頭筋の筋肉痛です。
正しく身体が使えている証拠です。
移動移乗時の介助の仕方は身体の使い方が重要になります。
「ボディメカニクス」を活かした身体の使い方は理屈や根拠とともに身体で覚えなければなりません。
ついつい力技でやってしまうと腰を痛めたり、膝を痛めたりして、やむなく退職なさる方も多いようです。
長く仕事を続けるためには自分の体は自分で守らなければならないですね。
まあ、整体の世界も一緒です。
2日目以降の生活支援実習(スクーリング) 項目
・ベッドメイキング
シーツをシワなくピシッと敷けるのは気持ちがいいものです。
回数を重ねるうちみなさんどんどん手際よくきれいに敷けるようになりました。
・衣類の着脱(整容)
脱健着患の原則など。片麻痺のある方や全介助が必要な方へ負担をかけることなく着替えを介助する方法を学びました。
パジャマから着替えるだけでも気分がしゃきっとしますからね。
とくに施設では生活のリズムを作っていくことは大切です。女性は特に整髪もお化粧も。
髪をクシで整える、眉毛を書いてうっすら口紅を引くだけで背筋がピンと伸びるそうです。
・食事介助・口腔ケア
誤嚥予防のための食事、姿勢、とろみを付けるなどの工夫。食事は1日のなかでも楽しみなこと。
口腔内の唾液が少ないので唾液腺をマッサージで刺激したり「パンダノタカラモノ」と発声するとよい!と教わりました。
「もう食べたくない」という利用者さんの低栄養にならないよう気をつけることなど。
・入浴介助・清潔保持の介助
入浴介助の練習はできませんが、洗髪介助、足湯、手湯のやり方。蒸しタオルでの身体やお顔の清拭方法を学びました。
施設での入浴は週に2回ほど。しかも午前中!?
介護職員に見守られながら(つまり視線を感じながら)湯船に浸かるのは5分程度。のぼせてしまうからだそうです。
一日の終りに一人でゆっくり湯船に浸かる、、、というのはお家ならではのことのようです。
でも足湯、手湯だけでも結構さっぱりするものですね。
・排泄介助
ベッドからポータブルトイレへの移乗介助と主におむつ交換です。
人間にとって排泄は尊厳の保持が一番保たれる行為であり、一番羞恥心を味わう行為です。
おむつよりできる限りトイレでの排泄を促してゆく必要があります。
でもこの移乗がとてもむずかしいです。
片麻痺がある利用者さんという設定なのですが、女性でも全体重が寄りかかられるとバランスを崩しそうになります。
講師の先生は「こればっかりは経験よー、みなさんできるようになりますから」とおっしゃいますが、腰痛で退職される方がおおいのもうなずけます。
おむつ交換は、実際は決まった時間に交換するそうです。
利用者さんに「おむつ交換しますね」って言っちゃいけないんだそうです。
「下着」とか「そろそろ変えましょうか?」と促すそうです。これも言葉で尊厳を守ることなのでしょう。
実際この作業が一番手順が多く、手こずりました。
褥瘡の確認。清潔・不潔の手を変えない(守る)。洗浄用シャワーの使用。清拭の方向。蒸れたまま装着しない。
さらに手際よく短時間に。
はあ、実際はできるだろうか・・・。
そしていよいよ10日め、最終日は修了試験を迎えることになりました。
これだけの項目を2日めから9日めまで、続いたのでした。