2018年6月9日
魚の目を超音波診断装置(エコー画像)で見る
少し前の4月に開催された足育研究会の講演内容のひとつに
その胼胝・巻き爪なぜできる?
第2弾「超音波で爪や胼胝の構造をみてみよう!」
という内容で、足育研究会 医療部会 からの講演がありました。
医療機関ではない私たち民間のフットケアの院はこのような画像診断(補助診断)を行うことができません。
ですから、画像提供と解説をまじえた医師からの講演は大変貴重な機会で、勉強になりました。
一番外側の白い部分が角質層。この細胞が肥厚して魚の目になってしまうのですね。
すぐ下の層の真皮に食い込んでいる様子がみえます。
真皮の部分には、血管や神経がありますのでここまで魚の目の芯が食い込んでいると痛みがあるでしょうね。
比較的境界明瞭なので魚の目の芯と他の組織が癒合していないのでしょうか。
魚の目の下が黒いのは水が溜まっていたり、炎症が起こっている部分なのでしょうか。
(そのあたりの解説はなく残念)
私たちは、普段は指先で魚の目の部分を摘んだり押したりして魚の目の芯の硬さや深さを推測します。
でもこのような画像を見せていただくと、指先の感覚プラス皮膚の下でどのようなことが起きているのかイメージできます。
今後、もっといろいろな超音波画像を見てみたいですね。
足育研究会は、医療機関の医師をはじめ看護師、理学療法士、義肢装具士、介護士、靴小売メーカー、インソール制作、フットケアサロン、運動指導士などさまざまな他業種連携で組織されています。
100歳まで元気に歩ける「足」つくりをめざし垣根を超えて連携してゆくことで「足」の不調で「どこに診てもらったらいいかわからない」という足難民を一人でも救えるのではないでしょうか?
もちろん私も医療機関に引き渡す症状もありますし、靴の相談があれば靴メーカーを紹介する場合もあります。
そして、医療機関から民間のフットケア院への紹介もあります。
このような活動は今後も積極的に取り組んでゆきたいと思います。
とても有意義な講演会に参加させていただきました。
高山先生(東京医科歯科大皮膚科医)ありがとうございました!